お客様はお店が選ぶ ①

未分類

お店をはじめたい!と思っている方は必ず理想のお店があるはずです。

どんなお店にしたいか、どんなお客様に来店して欲しいのか。

コンセプトをそれぞれお持ちたと思います。

「犬と一緒にお酒が楽しめる場所を作りたい」

これが私のお店のコンセプトでした。

犬バカのずっーと犬と一緒に過ごしていたい!と常々思っていました。

しかし愛犬と一緒に食事やお酒を楽しめるお店って意外と少ないなぁという理由から、

上記の様なコンセプトのお店を出そうと決意しました。

犬の同伴可能にしたら愛犬だって職場に連れてこれるし、一石二鳥!

まずは従業員は雇わず、友人と2人で始めました。

事前の知識は皆無。直前まで一般企業で働いていたし、コネもツテもない。

地元でもないし、私の唯一の情報源はネットか図書館で借りた本。

ただ飲み歩き、食べ歩きで「美味しいもの」は好きだったのでそのまねっこからはじめてみました。

テーブル席が2席にソファ席が1つ、あとはカウンター。

オープンフィーバーもあり、知り合いや家族連れ、カップルなど様々な客層で賑わっていたものの、

ある日から気がつくと夜な夜な増えてくるおじ様たち・・

地元のおじ様たちが一人、また一人と増えてくる・・オヤジがオヤジを呼ぶ状態。

当時私は26歳、友人も20代。

カウンター内に20代の女が二人並ぶ=ガールズバー??

何を勘違いされているのか、

どんなに説明しても側から見れば状況はガールズバー

わんちゃんを連れて飲みに来てる人なんて一人もいない・・・

私たちのコンセプトは「おしゃれカジュアルなダイニングバー(愛犬同伴可!)」だったはずなのに・・・

オジたちは閉店後も居座り、スナックに同伴を誘ってくるような始末。

ここでキーワードとなるのが、「下町」です。

お話した通り、地元でもない関係ない場所でお店を始めているので、

地元の方がに口を揃えて、「ここでやっていくにはさ・・」の様なお説教をいただくと

これも売上の為だし、とにかく地元の方々と変に波風立てたくない。っといった心理状態になっていました。

「ごめんなさい、もう閉店です。お会計お願いします。」すら言えない。

相手の「お会計」を待ち。閉店時間はすぎ、深夜営業もざらにありました。

その上、例の不動産屋からあることないこと嫌な噂話を流されていたようで・・

「この界隈でやっていきたいならなんとかうまくやるしかない。」

そんな気持ちで必死だった気もします。

本当にガールズバーなら価格は3倍くらいとりますけどねー。とっておけばよかったなー。

今、思うと本当に若くて・・可愛かったんだな私。と思います。笑 (中身の話ですよ)

このオヤジ連中には連日悩まされ、状況を改善できないまま数カ月はガールズバー状態になっていたかと思います。

ストレスを抱えていたある日、「せっかく自分の城なのに誰に遠慮しているのだ!」と自分をふるいたたせます。

「いち早くこの状況を変えなくては!」

目の前の売り上げではなく、今後どうなりたいか、店をどうしたいかを考えました。

「わんちゃん連れを増やす」「女性のお客様を増やす」「おやじを追い出す(笑)」

売上はもちろん大切ですが、それ以前にどんなお客様にいらしていただきたいかはとても重要です。

お客様はお店の雰囲気を大きく左右します。

オヤジがオヤジを呼ぶように、お客様が同じ様な空気感を持つ方を呼び込んでくれるものです。

お客様がお店を作ってくれるので、お店側はお客様を選び守っていかなくてはならないと私は思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました